こんにちは、里山移住者ブロガーのchayo(@bloggers_chayo)です。

成長が遅い娘が保育園の年長になった途端に、保育園の先生から子供の就学についての話があり、あたふたしながら学校見学をしたり、就学相談をしたりしています。

週1回通っている発達支援の療育にて、保育園年長の子供をもつ親向けに「就学」についてのセミナーがあったので、参加しました。

通級や特別支援クラス、特別支援学校の違いなど、「就学の基本」を学べたので、情報共有。

ただし市町村によって多少違うと思うので、今回の話は大垣市限定かも。参考程度でお願いしますね(‘ω’)ノ

尚、セミナーの講師は、長年療育の現場に携わっているベテラン先生です。

保育園(幼稚園)と小学校からは違う

保育園や幼稚園は、遊びが中心。

でも学校は「学習指導要領」に定められた学習を教えるし、時間で区切られている。

家庭で問題のない子でも、集団適応力が乏しいと学校で大変になることもあるよ!

小学校への集団登校は親の責任?

小学校への集団登校は、学校ではなく、親の管轄

だから並んで歩けない子の場合は、保護者がついて行くことがほとんどです。

あらかじめ学校までの道を歩いて危険個所を教え込むなりして、集団登校ができるようにしておくことが必要。

ちなみに娘の保育園では、今まで車で送迎していたが、年長の秋ごろになると親子で徒歩で通って、集団登校の練習をしている人が多いよ。

愛犬

知り合いで集団登校をしていたが、子供に負担になったから、親の送迎に切り替えた子もいるよ


成長が遅い子供の小学校の候補は?

成長が遅い子には、小学校の就学先として以下の3つのパターンがあります。

  • 普通学級に通いながら、週1回通級に通う
  • 特別支援クラスに通う
  • 特別支援学校に通う

通常(普通)学級とは?

子供30人に担任1人。本来は1/30の支援で生活できていく子が対象。

でも実際は、支援が必要な子は各クラスに6人ほどいる(2割)。

支援員は学年に1人が配置され、今は以前よりも合理的配慮をしてもらえるようになっている。

先生の話を聞いていないことがあるなど、子供で気になることがあるなら、あらかじめ担任の先生に話しておけば、個別に対応してくれるよ。

ママ

合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に過ごせるように、一人一人の特徴に合わせて困難にならないように対応することです

小学校の特別支援学級(クラス)とは?

子供8人に担任1人。特別支援学級は通常学級と同じ小学校内にあり、通常学級にも机と椅子が用意されています。

尚、私が見学した特別支援クラスでは国語、算数、図工を特別支援クラスで学び、他の生活、音楽、体育は通常学級で学んでいます。

特別支援学級は以下の3つに分かれます。

  • 知的学級…発達のゆっくりな子供が対象。通常のカリキュラムではなく、子供1人1人に合ったカリキュラム。小学校1,2年では教科書にそわないこともある
  • 情緒学級…通常学級のカリキュラムに沿った学習を行う
  • 肢体不自由学級…体の不自由さを持つ子で、脳性麻痺、筋ジストロフィーなど。大垣市内では1つの小学校にのみ。

尚、「情緒学級」とは、「自閉症・情緒障害特別支援学級」がフルネーム。

自閉症などで、コミュニケーション能力や人付き合いに問題がある子供のクラスです。LD, ADHDはこの「情緒」です。

ママ

大垣市の場合、どの小学校にも特別支援クラスがある訳ではない。私も地元の小学校にないから、隣地区まで子供を送迎してます

小学校の特別支援学校とは?

生活面での自立が充分でない子供や、基本的な生活(着替え、トイレの自立、食事のマナーetc)の支援が多く必要な子供が、通っている。

「自立」という部分を大事にしている。子供5人に先生2~3人と、手厚く対処してもらえる。

また特別支援学校と支援クラスの大きな違いとしては、支援学校は自立活動が中心、特別支援クラスは学習活動が中心です(‘ω’)ノ

愛犬

見学した時、車椅子や酸素マスクをつけている子供もいたよ

小学校の通級とは?

通常学級に在籍しながら、週1回程度、別の学級に通うこと。ただし通常学級で学べる力があることが前提です。

通級はどの学校にもあるのではない。別の学校に通うこともあるし、それが遠方の場合も。

通う日程や時間は、学校と通級、親で相談して決まります。

ちなみに人数が多くて、途中から通うことは厳しいケースが多いです。

愛犬

週1回通級に通ってる子は、地元の小学校にないから、親が車で送迎して通ってるよ

発達通級とは?

LD, ADHDはこの通級で、気持ちのコントロールの仕方や怒りのコントロール法等を学びます。

  • ソーシャルスキルトレーニング
  • 視機能の改善
  • LD児への配慮

LDとは学習障害で、全般的な知的障害に遅れはないけど、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうち、いずれかor複数に著しい困難がある障害のこと。

ADHDは注意欠陥や多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状がみられる障害のこと。

発達通級以外の通級は?

他にも言語通級と難聴学級があり、構音指導が主です。

子供の就学はどうする?

市の教育支援委員会や支援学級の先生、医者などが話し合って、子供に合った3つの学校のどれかを提示されます。

提案されるまでの流れとしては、

  • 保育園→教育支援委員会に連絡→保育園に子供を見に行く(7~10月)→会議(1~3回)

これで11月下旬ごろに、保護者に提案されます。その後は保護者を交えて同意を得て、子供の就学先が決まります。

同意形成で親として大事なポイントは?

  • どこで子供が学ぶかを最終的に決めるのは保護者
  • 決めるまでに相談を重ねることが大事
  • 教育支援委員会に子供の名前を出さないように頼むこともできるが、客観的な判断を聞いてから進学先を決める方が良い。教育支援委員会は少なくとも1人だけの判断で決めることはしない
  • 親の都合や見栄ではなく、子供のことを第一に考えて、子供にあう学校を選ぼう(*’ω’*)
通級に通えないケースもある

特別支援クラスを薦められても、親が「通常学級+通級」を希望したとする。

その場合、子供は通常学級に通うことはできても、通級に通えないケースもあるよ。

ママ

このケースは何度か聞いてるから、療育で相談する親が多いんだろうね

就学先は1年ごとに変更できるよ!

chayoが住む大垣市では、1年ごとに就学先を変えられます。

「1年生で特別支援クラスと決まったら、6年間ずっと特別支援クラス」というわけではない。

普通学級にいても、途中から特別支援クラスに変更することもできるし、逆もできる。

また特別支援クラスから、特別支援学校に転校した子供もいたとのこと。

これらは子供の成長に応じて、先生と相談して決めてね。

学校では合理的配慮がしてもらえる!

今は学校で合理的配慮がしてもらえます。特に「読み」「書く」「聞く」ことの困りに対しては、配慮が進んでいるよ。

でも「合理的配慮=保護者の要望を全て聞くこと」ではないし、学校では「できること」と「できないこと」がある。

だから、どこまで学校で対応してもらるのかを相談するのが大事です。

愛犬

今はこの「配慮」が必要な子が多いから、人数が多いと「配慮」を受けられないこともあるよ

支援の引継ぎは大事だよ!

大垣市では支援が必要な子にはスマイルブックが配布され、幼児~高校生くらいまでの子供の記録を一つにまとめておけるようにしています。

このスマイルブックを活用して、先生が変わっても、学校が変わっても、同じ支援が受けられるようにしておくのが大事とのこと(‘ω’)ノ

子供の特徴を子供自身に気付かせるのも大事だよ!

子供の特徴を、親だけではなく、子供自身が知ることも大事です。

もしTVで子供と同じ障害の特集をやっていたら録画して、子供に見せてみるのも良いよ。

子供の発達障害などの詳しい分類については、こちらのサイトに詳しく紹介されているから、参考にしてくださいね。


子供の就学についての療育のセミナーの感想

今回セミナーを受けて、子供の就学先は親がしっかり情報を集めるのが大事だと痛感。

教育支援員会からの提案よりも、最終的には親の意見が通るしね。

それに医者、教育支援委員会、保育園の先生から、親が特別支援学校や支援クラスを見学し、相談に行って決めるのが良いとのアドバイスをうけました。

そしてそのアドバイス通りに、我が家は娘の就学先候補の「特別支援学校」と「特別支援クラス」の両方に学校見学に行きました。

感想は、「百聞は一見に如かず」。各小学校がどんなところか分かりました。

大事な子供のことなので、親は積極的に動いて、情報収集することをオススメします。

またこちらに私がやったことをまとめてみました。参考になれば嬉しいです。

尚、娘には「特別支援クラス」があっていると判断し、他からの提案も同じだったので、1年生から特別支援学級に通ってます。

もうすぐ3年生も終わるので、そのタイミングで振り返ってみたのがこちら。

娘にはピッタリで、楽しそうに通ってます。見栄をはらずに、娘を第一に考えて良かった。

小学生になるまでに大切なことは文字の読み書きではない!

今回の記事ではガッツリ省いたけど、療育でのセミナーでは小学生になるまでに大切なことも教えてもらいました。

ついつい文字の読み書きを教えちゃうけど、そうではなく大切なのは生活力

実際に小学生になって困るのも、着替えたり、服や傘を畳んだりといった日常生活のことです。

これらは家でできることだから、子供に寄り添って練習してね。

娘にはセミナーの後でこれらを練習したから、小学校ではスムーズでした(*^-^*)

医者から、娘の成長が遅いのは体幹が弱いからと指摘され、体幹を鍛えることもやってます。

トランポリンをしたり、坂道を緩急をつけて歩いたり、ハサミ練習etc。家でもできるから、試してね。

ママ

保育園から帰宅後、家で「迷路」や「紙工作」の時間をとったことで、小学校の「宿題」にスムーズにつながりました

おまけ)子供の就学先を決めるのはママだけ?

最後に独り言。セミナーの参加者は、ウチのパパリン以外は、みんなママでした。

特別支援学校の見学では、パパの姿もチラチラ見かけたけど、多くはママだけ。

平日だからしょうがないかもだけど、子供のことはママに任せっきりな家庭が多いんだろうね。

療育の先生が、「子供の就学先は、家族で意見が分かれるケースが多い」と言っていたけど、妙に納得。

子供のことだから、パパも一緒に考えて、ママばかりに重荷を背負わせないでほしいな~。