こんにちは、里山移住者ブロガーのchayo(@bloggers_chayo)です。
軽い知的障害があるということで、娘の小学校は特別支援クラス(知的)を選択。
地元の地区にある小学校には支援クラスがないから、隣地区の小学校へ親が車で送迎して、通っています。
もうすぐ3年生も終わるので、良い機会だと思って、今回振り返り。
結論としては、娘は支援クラスで正解。娘が楽しんで小学校に通っています!
入学前はかなり悩んだけど、無理に普通学級(+通級)にしなくて良かったな、というのが本音。
子供を支援学級に入れるのに迷っている人など、誰かの参考になれたら嬉しいです。尚、この記事は、chayoの超個人的な感想(意見)です。
特別支援学級とは?
普通学級(交流学級)は先生1人につき、生徒は35人。支援クラスは、最大でも生徒は8人。
だから支援学級の方が先生の目が行き届き、先生からの支援は手厚いです。
娘は支援クラスと交流クラスの2教室に在籍していて、机も2つあります。
基本は支援クラスで過ごし、国語や算数、図工なども同じ支援クラスの異学年の子と学びます。
国語や算数は、プリントでの授業がメイン。娘はビックリするくらい、しっかりと学べてます
支援クラスが交流クラスで受ける授業は?
体育、音楽なんかは、同じ学年の交流学級での授業。交流学級の教室へ行って受けてます。
3年生からは、交流学級で受ける理科、社会もスタート。1,2年生の頃よりも、交流学級の授業が増えました。
子供の特性によっても、交流学級で受ける授業科目は変わります。
娘も4年生からは、国語と算数についても、交流学級で受ける授業を増やすしてく予定。
支援クラスのお友達は、違う学年の子も一緒。だから年上のお姉ちゃんやお兄ちゃんがいろいろ教えてくれるよ
小学校の特別支援クラスを選択して良かったと思うこと
私は3年間、娘を見ていて、支援クラスを選択してよかったと思っています。その理由です。
支援クラスのメリット①子供の学びに応じて授業を進める
通常学級だと、授業のペースがある程度決まっているし、子供はみんな同じ内容を学ぶ。
遅れている子がいても、その子に合わせることはない。
でも支援クラスでは、国語や算数はプリント学習がメイン。
国語や算数では、ある程度進むと学習の振り返りをし、理解できていれば次に進んでる。
だから子供に合わせ、その子供の学習の理解度によって学べます。
そもそも異学年の子と一緒に学ぶから、みんなが同じ内容を勉強しているわけではないしね。
3年生でも、2年生の内容を学んでいる子もいるよ。子供の学習理解度に合わせてくれるから安心です
支援クラスのメリット②生徒数が少ないから先生の目が届く
先生1人につき、支援クラスは最大でも生徒は8人。
一方、ふつう学級では最大35人。だから先生が全ての子供を、細かくなんて見れません。
交流学級にも、先生の指示が聞き取りにくいなどの理由で「配慮」が必要な子はいて、必要な子には「配慮」をしてくれます。
でも「配慮」が必要な子は結構いて、35人学級ではクラスに5人ほど。だから全ての子供に「配慮」をできないケースもあるとのこと。
実際に娘の小学校は小規模校で、交流クラスでも生徒は11人。
それでも授業参観で見ている限りは、普通学級の担任の先生は、娘への配慮が少なく思えた。
一方、支援クラスでは、娘の場合は1クラス4~5人。授業参観で見ている限り、先生がしっかりと見てくれてます。
先生の目が届くのは、親としては安心です(*^-^*)
普通学級に通っている子でも、通級に通っている子は結構いるし、「配慮」が必要な子も多いよ
友だちとのトラブルも対処してくれた!
娘が2年生の体育の時間、運動会の練習で友達とトラブルで、泣かされました。
体育は交流クラスで受けているが、対処してくれたのは交流クラスの先生ではなく、支援クラスの担任の先生。
担任の先生がたまたま授業中に窓から見ていて、娘の様子がおかしいことに気が付いたのです。
「運動会に出たくない、小学校に行きたくない!」という娘に当初、とても心配した。
でも担任の先生が対処してくれたおかげで、その友達ともすぐに和解し、無事に運動会を終えれました。
ちなみに運動会終わった後の感想は、こちら。子供すっかり忘れてます(笑)。
運動会、楽しかったーーー!
交流クラスの先生はアテにしない方が良い?
私がモヤモヤなのは、交流の授業中に娘が泣いたのに、交流学級の先生が何もしなかったこと。
支援クラスの担任が率先して、子供たちに話を聞いたりして動いてくれたのです。
子供の発達専門の病院へ通っているので、そのことを先生に話したらアッサリと
支援クラスの先生が対応してくれてよかったね。普通学級の担任は、当てにしない方が良いよ
えっ、そんなもんなの?日本の小学校…。
支援クラスのメリット③娘がのびのび育っている
私が支援クラスを選択して一番良かったと思う事は、娘がしっかりと成長しているし、何よりも楽しそうに学校に通っていること。
小学校は楽しい。いろんなお勉強できるし、友達や先生も好き!
小学校で学ぶ勉強については、小学校ではなくても、私が教えることもできる。
でも友達関係とか小学校でなくては学べないことは多いし、小学校が好きでよかった。
親としては、「いじめ」を受けるのが一番困る。だから先生の目が届くのは安心です
娘は支援クラスではリラックス
オンライン授業や授業参観で見て分かるのは、
娘は支援クラスではリラックスし、のびのび。手もあげて意見もハキハキ言う。
でも交流学級では、周りの子に遅れないように頑張っていて、気を張っている。自分の意見もなかなか言えない。
支援クラスでは素の自分でいれるから、交流学級であんなに頑張れるんだろうな。
もしこれが全て交流学級だったら、娘はちょっと疲れていただろうな、と思う。
娘の支援クラスのお友達は、おっとりしていて、優しくて、穏やかです
支援クラスのメリット④子供の苦手なことをフォローしてくれる
支援クラスでは、娘の苦手なことをフォローして、伸ばしてくれます。
例えば、娘は発語が遅かったこともあって、自分の気持ちを話すのが苦手。
そのため国語の時間に、「今週の出来事」をクラスで発表する時間をとって練習。
おかげで2年生の終わりには、似たような文章パターンだけど、自分の言葉で3文ほどは話せるようになりました。
3年生の今は自分の気持ちをだいぶ話せるようになったし、日記も少し書けるようになりました。
支援計画も作ってくれるよ
保育園の頃もあったけど、小学校でも、学期ごとに子供の成長に合わせた支援計画を作ってくれます。
学期末には、どのくらいできるようになったのかも教えてくれますよ。
ちなみに普通学級だと親との面談は、学期に(たぶん)1回。でも支援クラスは2回あります。
娘の様子が知りたくて、ついつい先生にいろいろ聞いちゃって、いつも時間オーバー。先生、すみません。気をつけます!
支援クラスのメリット⑤野菜作りなど自立の授業もある
支援クラスでは「自立」を促すために、畑で野菜作りをしています。
だから小学校で作った野菜。ミニトマトやナス、白菜etcを、家に持って帰ってきます。
その食材を使った時は、夕食時に、「〇〇ちゃんの野菜だよ、美味しいね」と話題にして、美味しく食べてます。
他にも、秋に干し柿を作って教室の外に吊るしたり、水耕栽培で花を育てたことも♪
お店屋さんゴッコで生活に必要なことを学ぶ
授業参観では、お菓子シールを使ってお店屋さんゴッコをしてました。客と店員も、交代で。
(計算機を使って)50円と100円なら、全部で150円。1000円渡せば、おつりは…850…円…?
こんな風に、生活に必要なことを学べるし、しっかりと計算の練習になります!
また畑でたくさんジャガイモやさつまいもやを収穫できた時は、お店屋さんを開いて、先生や保護者に売ったことも。ちなみに激安価格です。
お店さんのお金を使って、2年生の時はコンビニへお菓子を買いに行き、3年生ではミスドに行ったよ。娘は超喜んだ♪
いろんなことが、子供の学びだね
支援クラスのメリット⑥金銭的支援もある
親の所得制限はあるけど、子供が特別支援学校や支援クラスに通っていると、市町村から金銭の支援(補助金)があります。
年3回の支給で、学用品や給食費の補助があって助かってます。
学用品については申請が必要で、私は体操着、水着、習字道具、絵具道具、ノート、鉛筆などを申請してる。
また入学時には、ランドセルや算数セットとかの購入補助もあったよ。
知らなかったから、入学直前にプリントで知って「ラッキー♪」って気分
ママたちの場合は他地区からの通学で、親の送迎だから、ガソリン代の補助もあるよ
支援クラスのメリット⑦支援専門の先生が教えてくれる
今までツラツラ話してきたけど、一番よかったのは、支援クラスの担任の先生が支援専門の先生だったこと。
ウチの場合、ラッキーなことに娘が入学するタイミングで(クラスの人数も一気に増えた)、支援専門の先生が赴任してくれました。
見ていると、子供への対応がとても上手だし、子供のやる気を引き延ばしてくれます。
担任の先生のおかげで、娘はググっと成長中!学校も楽しんでます。
支援専門の先生でない人が担任になることもある
他のお母さんに聞いた話では、娘が入学前の2年間は、1年単位で担任の先生が変わっていたし、支援専門の先生ではなかった模様。
驚いたことに、支援学級の担任となるのに必要な資格はなく、教員免許を持っていれば、誰でも支援クラスの担任ができるのです。
実際に娘が年長のときに支援クラスの見学に行った時、今の担任の先生とは声かけを含めて、いろんな意味で違っていたよ。
支援学級の担任が、支援専門の先生であるのかは、ぶっちゃけ運。来年も今の先生だと良いけど、どうなるやら
支援クラスに通っているデメリット
支援クラスのデメリット①校区外通学だから送迎が大変
地元の小学校には特別支援クラスがなく、隣地区の小学校に通ってます。
そのため校区外で距離も遠いから、毎日、車での送迎が必須。
小学生は帰宅時間は早いし、チョイチョイと早帰りがあるんですよね。
また冬は、特に大変。朝は道路が凍結してることもあるし、子供の送迎のために早起きして、車の雪下ろしが必要だし。毎日は、結構大変です。
徒歩通学の子のように歩いてないから、運動不足。散歩には連れ出しているが、お顔が真ん丸なのが気になる!
支援クラスのデメリット②友達の家が遠い
校区外だから、「友達の家に遊びに行く」のが難しい。
娘の仲良しの友達は、小学校を挟んで反対側で、車でも30分ほど離れている…。
だから子供同士は遊びたいと思っていても、「親の都合」があって、なかなか遊べません。
地元のお友達は、小学校が違うから、遊ぶ約束も難しいし…。ママが一匹狼体質だから余計です(すまぬ、娘)
地元の小学校に特別支援クラスがあるなら、これらのデメリットはないし、私は他に感じてないよ
おまけ)配慮が必要な子は意外に多い
田舎暮らしなので、近くの小学校は全校生徒が40人や60人台の小規模校。
それでも知り合いで何人か、通級に通っている子がいて、ぶっちゃけ驚いてる。交友関係、極狭なのに。
私が子供の頃は気づかなかったけど、通級に通っていたり、何かと「配慮」が必要な子はいるもんですね。
娘が小学校の支援クラスを選択して3年の感想のまとめ
娘は1年生から、特別支援学級(知的)を選択しました。
娘の入学タイミングで、支援学級の生徒が増えたこともあって支援専門の先生が担任となり、そのおかげで娘はググっと成長してます。
驚いたことに、保育園時代よりも、小学校の方が楽しんで通ってます。
宿題も毎日頑張っているし、先生からは「国語」や「算数」に遅れはない。
交流クラスの授業も、問題なくついていけてるようで、親としては一安心。
このままなら、普通クラスで卒業できると思います。そのために4年生からは、国語や算数も交流学級でうけてみては?
担任の先生から上の提案をされ、嬉しい限り。娘の無理ない範囲で、お願いしました。
4年生からは高学年となり6時間授業になるし、委員会(?)も始まるらしく不安もあるけど、娘が楽しく小学校に通ってほしいな。と思ってます。
おまけ)小学校を選ぶのは子供基準が良い
娘を支援クラスに入れる時は、かなり悩んだし、当初は抵抗もありました。
保育園の先生などが「支援クラス」を提示しても、親が「普通学級」と言えば、普通学級に通えるとのこと。
でも無理をして普通学級に入れても、娘が苦労するのは良くないと考えて、選びました。
実際に入学してからは小学校に楽しく通ってるし、支援級を選択して良かったなと思ってます。
心の葛藤はあったけど、娘基準で選んで良かったです