こんにちは、里山移住者ブロガーのchayo(@bloggers_chayo)です。
2019年からバラを育て始めました。2020年の2年目の花が咲きおわった6月ごろから、葉が落ち始めてしまいました。
バラがよくかかってしまう黒星病(くろほしびょう)が、疑わしい。
そこで雨が当たらないように軒下に置いたら、新葉も出てきて、だんだんと葉が入れ替わり、ホッと一安心。
黒星病だと「薬剤散布」と言われるけど、薬をまかなくても対処すれば元気になったので、今回紹介します。
ちなみに黒星病が疑われるのは、クイーン・エリザベスとアーサー・ベル。どちらも強健種です。
強健なバラは丈夫だから、ありがたい。初心者には耐病性があるバラが、おすすめです(*^-^*)

chayo家の育てのモットーは、「農薬は使わない」「化学肥料もできる限り使わない」。農薬は、最後の出番と考えてます
バラの葉が落ち始めた!なんで?原因は??
バラのクイーン・エリザベスの葉が、落ちてしまいました。
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5/31 | 6/12 葉が落ちている! |
同じくアーサー・ベルも葉が落ちています。クイーン・エリザベスよりも、こちらのアーサー・ベルの方が落葉がヒドイ。
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5/9 全体の写真がなくて、だいぶ前だけど。元気なころ | 6/17 葉が落ちている。特に、株の根元付近がヒドイ |
どちらのバラも、葉を確認するとこんな黒い点々があるし、発生が梅雨時期。原因として、黒星病と思われます。
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クイーン・エリザベスの葉 | アーサーベルの葉 |

黒星病のことを、黒点病という人もいるけど、どちらも同じ病気です
黒星病とは?
うどん粉病と並んで、バラがかかりやすい病気です。
黒星病はカビの一種の、糸状菌が原因。
土壌中に潜む糸状菌の胞子が、雨水の跳ね返りや昆虫などに付着して葉に入り込んで、発生します。
この黒星病が発生すると、葉には黒い斑点が出てきて、やがて写真のように黄色になって落葉。
黒星病の被害がひどくなると、全て落葉することさえ、あります。
葉がなくなると光合成ができず、株が弱くなる。それで花が咲かなくなったり、開花が遅れます。場合によっては、バラが枯れることも!
黒星病は感染力が強い!
黒星病は感染力が強くて、1株が発生すると、周りの株にまで広がることが多いです。お庭全体に広がることもあるから、要注意。
だから病気のバラを見つけたら、鉢植えなら、他のバラとは離してくださいね。
しかもこの黒星病の原因である糸状菌は温度の変化では死滅せず、繁殖しやすい適温期になるまで隠れています。
糸状菌は目に見えないし、かな~り、やっかいですね(^^;)
ちなみに若い葉では、薄い保護膜が張られているから、この黒星病は発生しにくいよ。
でも若い葉が成長して、この保護膜が薄くなったり剥がれたりすると、侵入されます。
黒星病が発生しやすい時期は?
黒星病が発生しやすいのは、日本では6~7月、9~11月。
雨が多くて、20~25℃くらいの気温の時に発生します。特に梅雨時期は、要注意(‘ω’)ノ
梅雨明け後は、夏の暑さで一旦はおさまるけど、気温が下がる秋ごろから再び発生しやすくなります。
実施した農薬不使用の黒星病の対策
黒星病の対策①雨が当たらないように軒下に移動
黒星病は濡れた状態だと胞子が繁殖しやすい。だからまずは雨に当たらないように、1週間、軒下に移動しました。
ちなみにコレ、鉢植えだからできるワザですね。地植えだと、厳しいかも。

水やりをするときは、葉にかけずに、株元へかけてね
黒星病の対策②風通しの良い場所に置いて、鉢どうしを離す
風通しの良い場所へ、バラの鉢を置きました。
もし枝や葉が密集しているなら、風通しを良くするために剪定するのも一案です。
尚、黒星病は感染力が強いから、他のバラとは離してね。
黒星病の対策③病気の葉を取り除く
病気の葉は回復しないので、ひどい葉をハサミで切り落としました✂
「病気の葉を全て切り落とす。時期によっては丸坊主にしてもOK」
バラの本には、上のように書いてあったよ!
でもあまり切り落としすぎると怖いから、chayo家はホドホドに葉を切り落としました。
ちなみに切り落とした葉も、落葉した葉も、株の傍に置いておくと病気が広がってしまう。だから別の場所で処分したよ。
実施した黒星病の対策④牛糞を鉢の上に敷いて泥はね防止!
土の跳ね返りが原因ということだから、鉢の上に牛糞を敷いて土の跳ね返りを防ぎました。
ちなみにコレ、アーサー・ベルのみ。クイーン・エリザベスは①~③の対策で回復したから、やっていません。
尚、泥の跳ね返り防止のマルチングには、牛糞の他にも、「バークチップ」や「藁(ワラ)」、「完熟たい肥」etcがあります。
ワラは微生物の住処にもなるから、いいかも。
またある人のブログでおすすめで紹介されていたのが、コガネムシ対策にもなる不織布。
コガネムシは別の花壇でやられたけど、被害がヒドイから、これも良いかも!
クイーンエリザベスとアーサーベルが黒星病から復活!
上の黒星病対策を実施したら、クイーン・エリザベスとアーサー・ベル。どちらも見事に復活!
農薬を使わずにすんで、良かった~。強健種はありがたいです(*^-^*)
クイーン・エリザベスの黒星病からの復活の様子
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対策前の6/12 | 対策後の6/15 新葉(赤丸)が出てきた! |
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6/20 新葉もどんどん出てきました! | 7/1 すっかり元気になりました。古い葉が落ちて、新しい葉に生まれ変わったという印象です♡ |
アーサー・ベルの黒星病からの復活の様子
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対策前の6/17 茎が右写真の赤丸のように、黒くなっていました。アーサー・ベルの方が、程度はヒドイです | |
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対策後の6/25 新葉(赤丸)が出てきた! | 6/27 念願のベーサルシュートも出てきた! |
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7/1 新葉も育ち、ベーサルシュートも元気に成長。ホッと一安心(*^-^*) |
他の黒星病への有効な対策(農薬不使用)
chayo家は実施していないけど、他の有効な対策を調べて、まとめました(‘ω’)ノ
- 窒素分の多い肥料を控える
- 黒星病の予防として、土にカニガラを混ぜる
黒星病の対策に良いカニガラの作り方
カニガラに含まれているのは、キチン質。このキチン質が好物な放射菌が、カニガラを土壌に混ぜると繁殖します。
この放射菌は殺菌力が強く、黒星病の病原菌を減らしてくれる。だから黒星病の予防になるのです。
カニガラは市販されているけど、実は家で作ることもできます!
- 蟹を買う (海老でもOK)
- 料理して、美味しく食べる
- 内臓は捨てて、殻をしっかり洗う
- カニガラでダシを取る (詳しくはこちら。カニのダシ、美味しそう♡)
- ペンチで細かく砕く or 紙袋に入れて足で踏みつぶして細かく砕く
- フライパンで炒めて完成♡
詳しくはこちらを見てね!

カニガラには、うどん粉やセンチュウにも効果があるよ。ただ大量に混ぜると窒素過多となり、バラへ負荷になるので、使用の際はご注意を!
バラの黒星病の対策のまとめ
育てているバラのアーサーベルとクイーン・エリザベス。葉があっという間に落ち始めて、ビックリ。
梅雨時期だし、葉に黒い斑点があるから、黒星病が原因と思われます。
そこで病気の葉を切り落とし、雨が当たらない軒下で、かつ風通しの良い場所に置きました。
あと泥の跳ね返り防止として、牛糞を敷いたよ。
そうしたらクイーンエリザベスも、アーサーベルも新しい葉が出てきて、元気になり、ホッと一安心(*^-^*)
バラの本には、「黒星病=農薬で対処」とか、「農薬で予防」とあるけど、chayoは「農薬は最後の手段!」と思っているから、他の手段を対策しました。
ついでに、他の農薬を使わない方法も調べてまとめました。いろんな方法がありますね~。
蟹ガラなんかは黒星病の発生予防に役立つそうなので、試してみるつもりです。
これからもなるべく農薬を使わず、バラを育てていきます!
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