こんにちは、里山移住者ブロガーのchayo(@bloggers_chayo)です。
アルスラーン戦記って面白いって聞くけど、どんな話なの?何冊あるの?
こんな疑問に、アルスラーン戦記を全て読んでいるchayoが答えます。
アルスラーン戦記の原作小説を全て読んでいて、アニメも見ています。面白くて、大好き!
今回はアルスラーン戦記シリーズの各本と、それぞれのあらすじを紹介します。
アルスラーン戦記シリーズの本のラインナップは?地図と特徴は?
アルスラーン戦記は壮大な歴史ファンタジーで、全16冊と長編です。
内容は2部に分かれていて、「①王都炎上」~「⑦王都奪還」まで第一部。メインは、王都を奪った蛮族ルシタニアとの闘い。
第2部は、「⑧仮面兵団」~「⑯天涯無限」。蛇王ザッハークが復活しはじめ、対決する話です(‘ω’)ノ
尚、執筆期間が長くて、最初は1986年8月に発行。最終巻は2017年12月で、なんと31年!
パパリンが子供の頃に読んでいたのが、大人になってようやく完結。その執筆期間の長さにも、驚きました(笑)。
アルスラーン戦記シリーズの特徴は?ポイントは?
中世の中東に似ている、異世界が舞台。
14歳の王太子アルスラーンは、敵ルシタニアから命を狙われる。
でも勇者ダリューンに助けられ、それから知恵者のナルサスを味方につけ、その後にどんどん味方が増えていきます。
面白いのが、敵だった人が味方になっていくこと!でも敵であっても、その境遇に思わず同情しちゃうし、読者も好きになる。そんな人ばかりです(*^-^*)
そしてただの少年だったアルスラーンも、どんどん王太子として成長していく姿も面白いよ。
ちなみにアルスラーン戦記の魅力は、個性的なキャラクター!
知恵者ナルサスは「味方は彼の画力を恐れ、敵は知力を恐れる」と言われるほど、絵が下手な宮廷画家で、毒舌だしね(笑)
アルスラーン戦記の地図は?
アルスラーン戦記は、徐々にパルス王国だけではなく、隣国も登場。
「えっ!?これって、どこ?」ってなることが多いから、地図を載せます。
こちら、小説の挿絵(?)の写真ですので、あしからず(‘ω’)ノ
アルスラーン戦記①「王都炎上」のあらすじ
舞台は、豊かで栄えているパルス王国。屈強な騎士軍団がいて、戦で負け知らずな国王アンドラゴラス。
蛮族ルシタニアがパルス王国に攻めてきたが、誰もが戦に勝利すると思っていた。
なのに万騎長カーラーンのまさかの裏切りによって、軍団は崩壊。
王都エクバターナはルシタニアにのっとられ、国王アンドラゴラスも捕らえられてしまう!
戦場にいたパルス王国の王太子アルスラーンは、勇者ダリューンの助けで命からがら逃げ出す。
だがルシアタニからの追っ手が迫り、まずはダリューンの友人であり、知恵者であるナルサスの元に身を寄せる。
ナルサスを味方に引き入れ、アルスラーンは王都の奪還を目指す!
アルスラーン戦記②「王子二人」のあらすじ
執拗なルシタニア軍の追っ手から逃れながら、アルスラーン一行はパルス軍がいる東のペシャワール城塞を目指す。
ペシャワール城塞は東の国境の要だり、先のルシタニアとの戦には参加しておらず、戦力が温存されているから。
だが敵ルシタニアの追撃にあい、ペシャワールで落ち合う約束しながら、アルスラーンは仲間と離れていく。
アルスラーンは、無事にペシャワールにたどり着けるのか?
一方、ルシアタニに味方する謎の”銀仮面”がいる。この”銀仮面”のせいで、万騎長カーラーンは国王を裏切ることになったのだ。
この”銀仮面”の正体と、カーラーンが裏切った理由とは?
アルスラーン戦記③「落日悲歌」のあらすじ
パルス王国のゴタゴタを知った南のシンドゥラ国が、ペシャワール城塞を攻めてきた。その兵数は、5万!
だが、アルスラーンたちはナルサスの計略を用い、なんと500の騎兵で、これを撃破!
さらにシンドゥラ国の第二皇子ラジェンドラを捕らえる。
そこでナルサスの一計で、ルシタニアとの闘いに集中できるように、ラジェンドラと同盟を結ばせることに成功!!
その見返りとして、ラジェンドラが次の国王の座に就くように協力することに。
実は、シンドゥラの国王は病に臥せっていて、ラジェンドラは、次の国王の座を第一皇子”ガーデーヴィ”と争っていたのだ。
そしてアルスラーンは、シンドゥラ国を二分する戦いに巻き込まれていく。さて、どうなる?
タイトルの「落日」は、物事の勢いが衰えることのたとえ。これは病に臥せっているシンドゥラ国王のことかもね
アルスラーン戦記④「汗血公路」のあらすじ
王都エクバターナを占領するルシタニア軍では、内部分裂がおきていた。
兄である国王に変わり、実権をふるっている王弟ギスカールを中心とした貴族勢力。
それに対立するのは、国教イアルダボート教の大司祭ボダンが率いる宗教騎士団。
結局、ボダンはエクバターナを追放され、既にルシタニアが滅ぼした隣国マルヤム国へ撤退。
そしてその頃、ペシャワール城塞に戻ったアルスラーンは、パルスの各地の諸侯に向かって、エクバターナ奪還を宣言。
これを受けて、各地から諸侯がぞくぞくと集結し、とうとうエクバターナ奪還を向けて動き出す!!
尚、ここでナルサスは、”銀仮面”こと、ヒルメスの正体を推察していた。
ヒルメスは、アンドラゴラスの先王「オスロエス」の息子であり、ヒルメスは自分自身を正当な”王位継承者”だと思っているのだ。
この事実にアルスラーンは悩むが、自分ができることをするのみだと思い…。
タイトルの汗血は「かんけつ」を読み、血のような汗を流すこと。非常に苦労することのたとえ。だから、タイトルは苦労した道のりってことかな?
アルスラーン戦記⑤「征馬孤影」のあらすじ
アルスラーン一行は、ルシタニア軍と戦いながら、王都エクバターナを目指して進軍していた。
だが、パルスの北東に位置する草原の覇者トゥラーン軍が、ペシャワール城塞まで進軍し、包囲しているという知らせが!
そこでアルスラーンはペシャワール城塞へ舞い戻り、トゥラーン軍との戦いに。
だが、トゥラーンは他国を略奪することで、繁栄してきた国。
しかも今回は”国の総力”をあげての進軍で、戦いは熾烈になっていく。どうなる!?
ここで、一人でパルス各地を偵察していたギーヴは、魔の山デマヴォント山にいた。
そこはパルス国民が恐れる”蛇王ザッハーク”が眠っている地。誰も近づきもしない土地だが、なんとヒルメスがいた。
暗黒術をもちいる”導師”の勧めで、正当な王家の血筋である証として、”宝剣エクバターナ”を手に入れようとしていたのだ。
導師の狙いは、ザッハークの復活だというのに。
そしてヒルメスが宝剣ルクナバードを手に取ったことで封印が解かれ、地震が起こる。いったいどうなる?
タイトルの「征馬」は「せいば」と読み、旅に出るときに乗る馬や、軍馬を意味する。また「孤影」とは、独りぼっちでもの寂しそうに見える姿のこと。ってことは、味方が少ないヒルメスのことかな?
アルスラーン戦記⑥「風塵乱舞」のあらすじ
ペシャワール城塞で王都奪還に向けて準備をしているアルスラーンのもとに、ルシタニアに囚われていた国王アンドラゴラスがやってきた!
アンドラゴラスは一瞬の隙をついて、逃げ出していたのだ。
これで軍の指揮権はアンドラゴラスに戻り、そのアンドラゴラスがアルスラーンに非常な命令を下す。
港町ギランに1人で行き、追加の兵力5万を集めること!これは事実上、アルスラーンの追放である。
アルスラーンは命令に従い1人で出ていくが、ダリューンたちは一計を用いてアルスラーンのもとへ。これで計8人の旅となる。
港町ギランに到着すると、交易でかなり栄えていた。だが、ギランの総督は私腹を肥やすことに執着していて、アルスラーンに協力する様子はサラサラない。
そこでアルスラーンは商戦を襲う海賊を退治して、商人の協力を得ていくことに!さて、どうなる?
「風塵」とは「ふうじん」と読み、風で舞いたつチリのこと。わずらわしい俗世間や、こまごました雑事の意味もある。ギランで雑事に励むアルスラーンや、エクバターナで実権を握っているが悩みだらけの王弟ギスカールのこと?
アルスラーン戦記⑦「王都奪還」のあらすじ
王都エクバターナへ向けてアンドラゴラスが出陣し、ルシタニア軍との激しい戦争が始まった。
激しい戦いとなるが、数では劣っても経験で勝るパルス軍が、勝利。
王弟ギスカールやルシタニア軍は、ボダンが支配している旧マルヤム国へ逃げる。
そしてその戦の間に、ルシタニア王弟に味方していたヒルメスが裏切り、王都エクバターナを奪還していた。
ヒルメスはエクバターナに籠城し、そして今度は奪還を狙うアンドラゴラスとの戦いが始まる!
その頃、港町ギランで兵力を蓄えていたアルスラーンも、エクバターナの様子を見守っていた。
王妃タハミーナから”出生の秘密”を知らされたアルスラーンは、自分が正当な王位継承者であることを知らせるために、宝剣エクバターナを手に入れることを決意!
魔の山デマヴォントへ向かう。
さて、王都エクバターナを支配するのは、アンドラゴラス?ヒルメス?それともアルスラーン?どうなる??第一部が完結!
今回は、文字通りに「王都を奪還」ですね。特にこのラストに驚いた。”見事”の一言です!
アルスラーン戦記⑧~⑯までのあらすじ
アルスラーン戦記は第7巻で、一つの区切りとなり、第2部の第8巻以降は蛇王ザッハークとの闘いへに向かっていきます。
巻が多いので、第2部以降についてのあらすじはこちらの記事にまとめたので、見て下さいね!
アルスラーン戦記の番外編
アルスラーン戦記にはシリーズ本以外にも、2冊番外編の本があります。
1冊は「アルスラーン戦記読本」。もう1冊は、もともとのアルスラーン戦記の挿絵を描いていた天野喜孝さんの「挿絵集」があります。
アルスラーン戦記読本のあらすじ
アルスラーン戦記読本は、アルスラーン戦記⑩「妖雲群行」の発行後から、アルスラーン戦記⑪「魔軍襲来」の発行までの間に、発行されています。
なんせ1巻を発行する間が7年ぐらい空いている時もあるし、執筆期間は31年間ですからね。
この「読本」は、アルスラーン戦記好きのへの解説本って感じです。
アルスラーン戦記の人物伝やら、各本のあらすじ、著者である田中芳樹さんのインタビュー。
そしてアルスラーン戦記の外伝となるダリューンの恋話「東方巡歴(とうほうじゅんれき)」がありますよ(*^-^*)
ちなみにダリューンの恋のお相手は、絹の国(セリカ)の女性。強くて、ハツラツとした美人で、どこかナルサスを思わせるとのこと。
でも出会ったところで終わるから、何があったのかが気になる~(; ・`д・´)
アルスラーン戦記イラスト集
アルスラーン戦記は、もともと角川文庫から出版されていて、「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインでも有名な天野喜孝さんの挿絵でした。
でも角川文庫は10巻までで、現在は事実上の絶版状態。
それで光文社のカッパ・ノベルズから新装版として発行され、挿絵は山田彰博さんになりました。当サイトで紹介しているのも、カッパ・ノベルズ版です。
こちらは天野さんが描いた第一部までのアルスラーン戦記の全イラストに、描き下ろし8点を加えた、ファンタジー画集です(*^-^*)
アルスラーン戦記の漫画とは?あらすじは??
アルスラーン戦記は、「鋼の錬金術師」で有名な荒川弘さんによって、漫画になっています。
最初は可愛いすぎるアルスラーンの絵にビックリしたけど、荒川さんのことだから、とっても素敵な漫画になりそう (※chayoは「鋼の錬金術師」ファン)
chayoは1巻しか読んでないけど、漫画は漫画で面白かったよ。
尚、漫画は、2020年12月現在の最新刊は、14巻です(‘ω’)ノ
小説 | 漫画 |
①王都炎上 | 1巻~3巻 |
②王子二人 | 4巻~6巻 |
③落日悲歌 | 7巻~8巻 |
④汗血公路 | 9巻~12巻 |
⑤征馬孤影 | 12巻~巻 |
アルスラーン戦記のアニメとは?あらすじは?
荒川弘さんの漫画がベースになったアニメもあります。
ただアニメの第2期の途中からは既に漫画を追い抜いていたから、原作小説がベースになったりしています。
chayoはアニメもみたけど、やっぱり映像は良い。想像していたものが、視覚的に見えるからね!
「アルスラーンの世界って、こうなんだ~」って、見ながら思いました。アニメも、おすすめです(*^-^*)
アルスラーン戦記シリーズのまとめ
アルスラーン戦記は、全16巻もあるし、執筆は31年!長期です。
パパリンがアルスラーン戦記を子供の頃から読んでいるファンだけど、それも納得。
アルスラーン戦記は面白くて、まさに名作です。chayoは娘に読ませたい!
ここでアルスラーン戦記の魅力は、なんといっても個性的なキャラ!
楽士のギーヴは女ったらしだし、ダリューンは強すぎるくらい強いけど、盲目的なアルスラーンの信望者だし。なんかオチがある(笑)
あとchayoは作者の言葉のセンスも好きだし、それになんといってもナルサスの計略には、毎回、驚かされます。
「絶体絶命のピンチ!」って時に、そのピンチを切り抜ける計略が面白いんですよね~。だからついつい読んじゃいます。
chayoは、第一部の王都奪還までが、すごく面白かった。
アルスラーンは、父アンドラゴラスが生きていれば、実権が握れない。
「どうなるの?」と思っていたから、あの展開には驚いたし、”見事”の一言に尽きます(*^-^*)
ただその後の第2部は、正直、しりすぼみ感はあります。特に最終巻は、無理やり終わらせた感が。
でもアルスラーン戦記は、名作ですよ!
他にも、こちらでファンタジー好きのために、おすすめ本を紹介してます(*^-^*)