こんにちは、里山移住者ブロガーのchayo(@bloggers_chayo)です。
chayoのおすすめファンタジー小説のテメレア戦記シリーズ。今回は4巻「象牙の帝国」のあらすじと感想です。
ネタバレも含んでいるので、まだ読んでいない人は、注意して読んでくださいね!
テメレア戦記4「象牙の帝国」のあらすじ
再び戻ったイギリスでは、とんでもない事態に!
中国へ向けて出発してから、1年ぶりにイギリスへ戻ったローレンスたち一行。
だが、エジンバラ基地でレントン空将からイギリス空軍の現状を教えられて驚く。なんとイギリス中のドラゴンが、竜病にかかっていたのだ!
先住民が乗りこなしていたあるドラゴンを捕獲。だが、そのドラゴンが病原菌を保有していたらしく、そのドラゴンと一緒にいたドラゴンが病にかかった。
竜病の感染力はすさまじく、逓信竜によって、あっという間にイギリス中へ広がってしまったのだ。
しかも竜病は治癒する方法ない上に、症状も重い。既に何頭ものドラゴンが死んでしまい、このままではイギリスのドラゴンは全滅してしまう…。
テメレアが希望の星!竜病の薬を探すためにアフリカへ旅立つ!
テメレアは病にかからないように隔離場にいたが、フランス軍のドラゴンを捕獲しようと奮闘中に、誤まってリリーたちが臥せっていた砂場に落ちてしまう。
「テメレアまで病気にかかったら…?」と心配していたが、テメレアは無事で、発病しなかった。
実は中国へ航海中、咳をしていた逓信竜にうつされて、テメレアもヒドイ咳をしていた。
だがアフリカ植民地のケープタウンに寄港した頃に体調が戻り、元気になった(第2巻より)。
その頃はテメレアがひいたのはただの風邪で、中国式の料理が効いたのだと思っていた。
だが実はテメレアも竜病にかかっていたが、ケープタウンでの食材が効いて、元気になったのかもしれない!
そこでテメレアは、リリーやマクシムスといった編隊の仲間たちと共に、ドラゴン甲板(大型船)に乗ってケープタウンを目指すことに!
ドラゴン病に効く薬キノコを発見!
ケープタウンに到着したテメレア一行は、現地での食材をいろいろ試してみるが、失敗の繰り返し。
だが、とうとう竜病に効く薬キノコを発見し、そのおかげでリリーやマクシムスといったドラゴンたちに回復の兆しが!
特に竜病の症状がひどかったマクシムスにも食欲が戻り、回復の傾向が見えて、ひとまず安心(*^-^*)
薬キノコを探す旅に出て、ローレンス一行が捕獲される!
竜病の薬キノコは分かったが、肝心のその薬キノコはなかなか見つからない。
この薬キノコはケープタウン独自のキノコであり、もちろんイギリスに自生していない。
イギリス中のドラゴンに処方しないといけないのに、頑張って探しても、薬キノコは1個が見つかるかどうか。
そこでテメレアは回復したドラゴン仲間と共に、アフリカの内陸部へ薬キノコを探索しに出かける。
ある洞窟で、ローレンスたちは大量の薬キノコを発見!大喜びで収穫し、テメレアたちがケープタウンへ運ぶ。
だが、その間に知らないドラゴンがやってきて、ローレンスたちは捕らえれ、奥深い内陸地へ移送されてしまう。ローレンス、大ピンチ!
謎の象牙の帝国から無事に脱出し、イギリスへ!
ローレンスたちが連れて行かれたのは、大陸の内陸部にある謎の「象牙の帝国」。王様はドラゴンで、人間の王子と一緒に、彼ら自身の帝国を築いていた。
ここでイギリスのある人々は、アフリカの少数部族を襲い、”奴隷”としてその人々をイギリスへ連行していた。いわゆる”奴隷貿易”をしていた。
そしてローレンスたちも、この”奴隷貿易”と勘違いされ、さらに帝国が養殖していた薬キノコを奪ったことから、捕らえられてしまったのだ。
ローレンスたちを救うために、自力で居場所を探したテメレアやリリーがやってきて、ローレンス一行は帝国からなんとか脱出。
だがこれに怒った象牙の帝国が、ケープタウンを襲い、陥落。ローレンスたちは命からがら脱出し、ドラゴン甲板でイギリスへ舞い戻る。
イギリス軍がドラゴン病を使って卑劣な作戦を実行していた!
イギリスへ到着したローレンスたちだが、今度はケープタウン陥落について、責任を問われてしまう。
だが、尋問の際中に、驚愕の事実が判明!
テメレアが捕らえたフランスの偵察ドラゴンも竜病に患っているのに、わざとフランス軍へ戻していた。
つまりイギリスのドラゴンを苦しめた竜病を、今度はフランスに広めて、フランスを苦しめようという作戦なのだ!
しかもこの悪魔のような作戦は、空軍が反対するに決まっている。だからあえて空軍には秘密のまま、この悪魔の作戦を実行されていた。
この事実に、ショックを受けるローレンスたち。フランスだけではなく、下手をすればヨーロッパ中、いや、世界中へ竜病が広まるかもしれない…。
テメレアとローレンスは命を懸けて、ドラゴンの命を救うことに!
ローレンスからこの作戦を聞いたテメレアは、「(フランスのドラゴン)仲間を救いたい」とローレンスに懇願。
もちろんイギリス軍としては、薬キノコをイギリスだけの秘蔵にしておく作戦だ。
テメレアの頼みを聞けば、ローレンスは反逆罪として命を落とすし、テメレアも繁殖場へ送られる。輝かしい未来はない。
どうする、ローレンス?テメレアとローレンスの決断は!?
テメレア戦記4「象牙の帝国」の感想
今回はイギリスのドラゴンが竜病を患っていることに驚いた。でもだからこそ、納得。
プロセイン軍に約束したドラゴン20頭が送られなかったことにも、遠い異国にいるローレンスにわざわざイスタンブールから”卵”を持ってくるように命じた事にね。
それにしても、最後のテメレアとローレンスの決断には驚きました。ローレンスは自分の命がかかっているし、テメレアも自分の将来が危ない。
でも、それでもドラゴン仲間の命を救うという正義感から、”いばらの道”を歩むとは!
”志”は立派でも、いばらの道。不条理なこの世の中の理が、本の中でも忠実に再現されていることに、悲しくもなるけど、納得できます。
でも、続きが気にある。ローレンスとテメレア、どうなるの??
ちなみにchayoはまだ読んでないけど、一足先に次の第5巻を読んだパパリン曰く
スゴイ展開になるし、スッキリした。次の第5巻は面白かったよ!
他の人の評判でも第5巻が面白いとのことのだから、ローレンスたちの明るい未来を希望しながら、読みます(*^-^*)
ちなみにあらすじでは省いたけど、リリーのキャプテンであるキャサリン・ハーコックが妊娠し、その相手がローレンスのかつての部下であるラリー艦長という展開には驚いた。
これによりローレンスも恋人であるジェシーとの将来を気にするように。これから、どうなることやら( *´艸`)